企業探索!:マブチモーター

マブチモーターの概要

企業概要(19年12月時点)

【名称,他】マブチモーター(銘柄コード:6592)
https://www.mabuchi-motor.co.jp/

【設立,他】設立:1954.1,上場:1984.7,決算:12月

【経営理念】国際社会への貢献とその継続的拡大

【経営機軸】1.より良い製品をより安く供給することにより、豊かな社会と人々の快適な生活の実現に寄与する
2.広く諸外国において雇用機会の提供と技術移転を行い、それらの国の経済発展と国際的な経済格差の平準化に貢献する
3.人を最も重要な経営資源と位置付け、仕事を通じて人を活かし、社会に役立つ人を育てる
4.地球環境と人々の健康を犠牲にすることのない企業活動を行う

【特色】小型直流モーターで世界首位(50%以上).中国,ベトナムなど全量海外生産.音響縮小傾向.

【連結事業】小型モーター自動車電装機器74,同民生・業務機器26
※海外比率:89%

【近況】モーターは柱の車載向けが上期は完成車メーカーの生産調整,下期も新車販売台数減で厳しい.民生用は最終製品の販売減響き停滞.業務機器向けも景気後退での需要減が痛い.営業減益幅拡大に減額.
米州の主要拠点メキシコ工場は現地政府の認可受け,5月末から約2カ月ぶり操業再開.制約あるも世界全拠点稼働.設備投資は従来計画より3割減に抑制.

財務状況と各種指標(19年12月時点)

【財務】総資産 254,923 / 資本金 20,704
自己資本 234,634 / 自己資本比率 92.0%
利益剰余金 213,357 / 有利子負債 635

【指標等】ROE 5.8%(予2.1%) / ROA 5.3%(予2.0%)
調整1株益 213.9円 / 最高純益(00.12) 23,472
設備投資 179億(予141億)
減価償却 85億(予88億)
研究開発 49億(予50億)

主力事業とシェアの推移

模型用モーターに端を発し,今や自動車向けの小型モーターで圧倒的シェアを握る.販売数でみても,自動車の各種コンポーネントの電動化比率が高まってきたタイミングと同じくして,自動車向け小型モータの販売量が高まり,2018年には72%が自動車向けとなっている(以上,マブチモーターHPより)

今年度はコロナ禍による売り上げ減により,2019~2021年度の中期経営計画を取り下げ.2020年の上期の販売実績は前年同比74%となっている.こう見ると,すさまじい量のモーターを販売していることがわかる…

2020年の重点活動項目である中型電装用モーターはパワーウィンドウ(PW)用,電動パーキングブレーキ(EPB)とも,順調に拡販している模様.

小型電装用も,コロナ禍対応へ貢献する製品向けに順調に拡販しており,手堅いビジネスをしている印象.

現在,稼ぎ頭の「ブラシ付き直流モーター」のほかに,ブラシレスモーターの研究開発にも注力中.

※以上,東洋経済 会社四季報および「2020年上期 決算説明会資料」より抜粋.

今後の動向

現在自動車向けの電装用モーターが利益の多くを占める状態であり,自動車のパワトレがどうなろうと,ライフスタイルが変わろうと,自動車の補器用モーター需要は,パワーウィンドウ然り,電動ミラー然り,パーキングブレーキ然り,必ず存在する.便利な社会を実現するうえで,小型協力モーターは今後も不可欠なので,財務分析をしてみたいと思う(マブチモーターの財務分析はこちらのページ).

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