企業分析!:マブチモーター

バランスシートから財務状態を分析

小型直流モーターで世界シェアNo.1のマブチモーターについて,6年分のXBRLデータから,財務状態を長期時間軸でプロットし,投資判断の一助とする(→企業概要のまとめはこちらのページ).

バランスシートの資産と負債を隣り合う棒グラフとして,時間軸に対してプロットする.資産はこの6年間でほとんど変わらないが,純資産(棒グラフ右側の赤系塗りつぶし)のなかでも,利益剰余金が漸増している.特筆すべきは借入金がほとんどないこと.自己資本比率で言えば90%以上となっており,非常に手堅い経営をしている.

損益計算書から稼ぎを分析

損益計算書から純利益を棒グラフとしてプロットし,純利益率(純利益/売上高),粗利益率,SGA比(販管費/粗利益),ROE(純利益/純資産)を折れ線グラフとしてプロットする.粗利益率は30%前後あり,純利益率は10%以上,直近は需要減で落ち込んでいるが,自己資本比率を考えると経営は安定していると判断する.

SGA比は結構高め.ROEはおおむね10%.2020年の上期決算報告会の資料によると,2020年度の計画は前年度の7割見込みとなっており,成長は見込めないが,どの業界も厳しい状況であることを考えると,手堅く難局を乗り切る計画を立て,実行できているのではと思う.

現金等の残高を棒グラフに,借入金と純利益を折れ線グラフにプロットする.現金等は安定しており,このグラフからも借金がほとんどないことが一目瞭然.

キャッシュフローをチェック

最後にキャッシュフローを棒グラフで,資本的支出/純利益を折れ線グラフでプロット.営業活動によるキャッシュフローが安定しているのもさることながら,その何倍もの現金等残高をキープしている.

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