PERの求め方
PERとはPrice Earnings Ratio，株価収益率のことで，株価が１株当たりの当期純利益の何倍かを表し，株価が割安かどうかを図る指標として用いる．算出するための式とイメージを下記に示す．
PERで何がわかる？
”時価総額÷当期純利益”という定義からわかる通り，稼ぎに対して株価が割安か割高かを見る尺度と言える．明確な基準値はないが，日本の上場企業のPERはおおむね15が平均とされ，それ以下なら割安，程度の目安である．また，同じ業種の会社でPERを比べるなら，PERが大きいほど，たくさんの人が株価を買っている（つまり割高なので，今買ったら高値掴みをする可能性が高い）ことがわかる．
PERで投資先を見るときの注意点
上にも書いた通り，あくまで稼ぎに対する株価なので，「いくつ以上なら割高」といった明確な境界は存在しないので，同じ業種の企業同士，または長期時間軸での値の推移を見る必要がある．
定義からイメージできるように，PERは会社の稼ぎに対して株価が割高か割安かを判断するものであり，もう一つ重要な尺度である「資産＝会社の体力」はPERには表れない．会社の資産に対する株価を見るもとしてはPBR（株価純資産倍率）があり，実際の投資の際は両者を長期時間軸で見ることが大切となりそう．
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