ROE(自己資本利益率)とは??

ROEの求め方

ROEとはReturn On Equity,自己資本利益率のことをいい,投資に対しどれだけ利益を出せるかを図る指標として用いる.算出するための式とイメージを下記に示す.

ROEで何がわかる?

”稼ぎ÷株主から貰ったお金”という定義からわかる通り,投資に対する稼ぎ(=リターンの源泉)を見る尺度と言える.目安としては,ROEが数年来に渡って一貫して10より大きいなら優良企業,とされる.

ROEの分母にある純利益は,諸々の費用や税金を払った後に残る,株主に帰属するものとなる.当然,純利益が株主に払う配当の源泉となるため,ROEが高い企業=投資に対するリターンをたくさん見込める企業,と見做される.

ROEで投資先を見るときの注意点

定義からイメージできるように,ROEが高い=稼ぎが大きい,または,純資産が小さい=負債が大きい,となる.つまり,借金により大量の資金を調達してたくさん稼いでいる会社はROEが大きくなる傾向がある.当然だが,借金が多く,自己資本比率が小さい会社は経営が不安定(ピンチに陥った時に潰れやすい)ので,ROEが高いという理由だけで投資するのは危険と考えられよう.

以上から,ROEを見て収益性を判断するときは,同時に自己資本比率や,ROA(総資産に対する稼ぎ)を見て,自己資本比率が低くないか,ROEとROAに大きな乖離がないかをチェックするのが良いと考える.

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