税金と社会保障でどれくらい目減りしてるか知ってる??
…正直知らんよね,会社勤めだと,給与から天引きされてるから.
今回,住宅ローン控除の初年度手続きを税務署で行った.つまり確定申告ってヤツを始めてやったわけだ.
それを見ると会社支給の給与から,何とか控除とか社会保障とかどうたら控除が引かれて,所得税をかけて,ローン控除を引いて,復興特別所得税を上乗せて,源泉徴収税との差分を取って還付金の額を計算して…
…こんなん,確定申告やったって直感的にどれくらい持ってかれてるかわからんわ!!!!…誰だよ,こんな「いくら払ってるか意図的にわかりにくくする」ような仕組みを作ったヤツ…
今回は,源泉徴収票と,昨年度の全給与明細とにらめっこして,
「我が家の税金と社会保障はどれくらいなのかしら?」「所得税を節約する余地ある?というより,節約を意識しなきゃならないような,所得税が上がる年収ってどれくらい??」というのを視覚的に捉えることを目指した.
税金と社会保障,各種控除を可視化してみた
昨年の12か月+賞与の明細をもとに,税金と社会保障と手取りを積み上げ棒グラフで描いてみた.
また,源泉徴収票や,国税庁のHPをもとに,額面年収のウチ何が差っ引かれて「課税される所得金額」が計算されているかも合わせて描いた.最終的には,給与&賞与明細から算出した所得税(年末調整込)が源泉徴収票の税額と完全一致したので検算はOKそう…
ということで,こんな感じだった.
…所得税の対象になる「課税所得」が…意外と圧縮されてるんだな…というのが正直な印象だった.厚生年金や健康保険,雇用保険は当然として,給与所得控除や家族関係の控除(配偶者特別控除とかね)も結構大きい.
これを見ると,節税…所得税をなるべく抑えたいところだけど「節税できる余地があるのか??」が感覚的には疑問に思えてくる.意外とそんな余地はないのか?となると,次に気になるのは,「いくらくらい稼いだら,所得税が高いすっわorz」と感じるか,だわ.
所得税が「上がったな~」と感じる年収って,どれくらいから??
まずは課税所得に対する,所得税のかけ方をググってみた.引用は国税庁のHPから.
直感的に「いくら所得税がかかりそうだね♪」ってわかりますか?私にはわかりません…ので,グラフ化してみた.少しは見えてきたけど,横軸が「課税所得」であり,これが「額面収入」とかなり乖離するのだから…まだわかりにくいね.
というわけで,額面支給から差っ引く控除一式を見積もることにした.給与所得控除.これも国税庁のHPを見るとこんな感じ.
そして給与金額調整控除(同じく国税庁HPから).
…わかんないよねー…
なるほど,年収が概ね1,000万円から,所得から差っ引く控除を頭打ちにするよ!というのが明確になった.稼ぐほどに,額面年収に近い額に対して課税されるようになるんですね…orz
次に社会保障関係.これは額面年収から給与所得控除(調整後)を引き算したものに,それぞれ下記のような所定の率をかけて概算した.どんぶり勘定だけど,あたりづけ程度なら,こんなもんでしょう.
厚生年金 | 健康保険 | 雇用保険 | |
個人負担率(%) | 9.15 | 4 | 0.3 |
あとは,我が家の家族関係の控除…基礎控除と配偶者特別控除を引き算して(これも額面年収から給与所得控除を引いた所得から,良きに算出)…額面年収と所得税の相関はこんな感じになった.
所得税率に加えて,所得税の青線に接線(グレーの点線)を引くと明らかだけど,我が家の条件で所得税の増え方が急に感じられるのは,おおむね年収1,200万円を超えたあたりから.
…うん,まだまだ全然先…というか現実味のない話だwwこの辺りから,所得税率が20→23→33%とえげつない上がり方をする影響をもろに喰らうのだね.
結論
我が家の税と社会保障の事情を可視化し,額面年収と所得税の関係を見積もったところ,
「控除類が大きく,意外と課税所得は額面年収に対して少ないことから,節税の余地は乏しそう」
「所得税の上がり方が急になるのは額面年収1,200万円を超えたくらいから」
と自己解決した.
国税庁HPのハイパーわかりにくい課税ルールを眺めても,いくら収めてるかのイメージは,私にゃ湧かない.グラフ化すると直感的にわかるし,何より税金と社会保障について勉強になってよかったかも.
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